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週刊新潮のHARG療法記事取材

週刊新潮の取材の日です。

iPS細胞の発見に伴い、患者さんや多くの方に再生医療が興味を持ってきています。細胞を分化誘導するにはまだ時間がかかります。現状において我々の結果の出せる範囲で患者さんの立場からわかる原稿になったと思います。

 

-以下 週刊新潮への出稿引用-

 

HARG療法

医療毛髪再生

HARG(ハーグ)療法特集

薄毛に悩んでいる男性は珍しくなく、最近はAGA(男性型脱毛症)という呼び方も浸透してきたが、その治療法の一つがHARG療法(Hair re-generative theraphy=毛髪再生治療)だ。開発者の福岡大太朗医師は「痩せた土ではきれいな花を咲かせることはできず、花壇の土から改良しなくてはいけません。HARGも同じようなもので、頭皮という髪の土壌を若返らせる治療法。男性だけでなく女性にも使えることも特長です」と語る。

 

日本医療毛髪再生研究会会長

福岡大太朗

ふくおか・ひろたろう/1991年昭和大学医学部卒業。98年横浜みなとクリニック美容外科(HARG治療センター横浜院)開設、2012年桜花クリニック開設。

 

AGAの仕組みとHARG療法

 AGAはAndrogenetic alopeciaの略で、男性型脱毛症を意味します。思春期以降に見られる前頭部や後頭部の毛髪がなくなる状態を指しますが、なぜこれが起きてしまうか、そこから説明しましょう。

 毛髪は成長と脱毛を周期的に繰り返しています。毛髪が成長する「成長期」、毛髪の成長が止まる「休止期」、そして成長期から休止期への移行期間である「退行期」です。サイクルとしては、成長期→退行期→休止期となり、通常は成長期が2年~6年ほど続くのですが、AGAになると成長期が短縮して毛髪が太く長く成長できにくくなり、わずかに生えてきても細く短くて頭皮の下に止まってしまいます。一方、休止期にある毛髪は抜けやすくなるので、その結果、薄毛が目立つようになるのです。

 毛髪が成長しない理由、つまりAGAの原因ですが、これは毛髪や皮脂腺に存在する酵素の1つ、5α-リダクターゼと男性ホルモンのテストステロンが結びついて発生する5α-ジヒドロテストステロン(DHT)にあります。このDHTが毛母細胞の活動を抑制してしまうのです。

 そこでHARG療法は、休止期にある毛母細胞に働きかけることによって、成長期を迎えたときに発毛と育毛を促す、という治療法です。

 具体的には健康な若い女性の脂肪幹細胞から取ったタンパク質を主原料にしたHARGカクテルを薄毛になっている頭皮に注入します。

 たとえて言えば、やせた土からはよれよれのチューリップしか咲かないように、力強くて立派な花を咲かせるには花壇の土ごと改良しなくてはなりません。HARG療法もこれと同じで、わずかに残っている弱々しい毛髪を大切にするではなく、頭皮そのものを若返らせて、発毛を促し、新しく生えてきた毛髪を丈夫に強く育てることを目指すものです。

 

個人差はあるが6回ワンクールが目安

 ノーベル賞を取ったiPS細胞も幹細胞の一種ですが、HARGカクテルに使うのは幹細胞そのものではなく、そこから抽出したAAPE(Advanced adipose-derived stem cell protein extract=脂肪由来幹細胞分泌タンパク質製剤)です。このAAPEには各種の成長因子が含まれています。実は各種というのが大きなポイントで、一つの成長因子だけでは一度は刺激を与えられても持続しません。数多くの成長因子が働きかけることによって、持続的な効果がもたらされるのです。また、HARGカクテルには、毛髪の成長を促進するビタミンHやシスチン、発毛と育毛をアシストする成分をブレンドしています。

 治療は、始めのうちは3~4週間に1回、効果が表れてきたら8週間に1回、トータル6回がワンクールとなっています。毛髪サイクルが正常化された段階で治療終了となります。もちろん個人差があるので、4回で終わる場合もあれば、10回程度治療するケースもあります。

 注射による注入は、薬剤の改良も進められ、痛みはかなり軽減されています。特殊な電流をあてて細胞膜に微小な穴を開けてから頭皮に塗布する方法もあります。

 

ストレス、睡眠不足、喫煙はなるべく避ける

 男性ホルモンは女性にも備わっているので、出産後や更年期になると毛髪が薄くなる女性もいますし、悩みはより深刻と言えるでしょう。しかし、AGAの飲み薬として普及しているプロペシアは安全性の観点から女性は服用できません。ただし、HARG療法は女性でも使用でき、実際に私がこれまで見てきた患者のうち約半数が女性です。

女性のほうが男性よりも効果が早く、増えた毛髪量も多い傾向にあります。ただ、男女に共通して言えるのは、毛が薄くなるまでには数年以上の長い時間がかかっているはずですから、治療にもそれなりの時間がかかることを覚悟していただきたいということですね。1~2年程度の長いスパンで取り組んでほしいと思いますし、長期間かけたほうが満足度が高いというデータもあります。

また、HARG療法は頭皮を再生させるという医療ですから、ほかの疾病と同様に健康的な生活を送ることも重要になってきます。特に睡眠不足やストレス、喫煙などは治療の妨げとなるので避けた方がいいでしょう。

 

-以上-

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