HARG開発者
インタビュー

理想の薄毛解消法を目指して

第三回「進化編」

研究していたHARG療法を、新療法として実際に現場で使えるまでに苦労したこととはなんでしょう?

福岡

それは、どれくらいのペースで治療したらいいかということや、あとは例えば患者さんがどれくらいの頻度で来ればいいか、 それから何回やったら結果が出るかですね。

金額が高い治療ですから、患者さんに対して、「いくらかかります」というときが一番つらいですね。本当は1回で生やしてあげたいけど個人差があるし・・・。そんな思いが(臨床開始の)はじめのうちは苦しかったです。

そのころの患者さんからは、治療費をほとんどもらわずに行うということもありました。

髪の場合は、生えるまで待たなければいけないですからね。

福岡

治療の結果から次はどうするかっていうのは、悩んで、臨床の場でまた繰り返し。
薄毛で悩む患者さんと共に歩んだという感じがします。
その人達の協力、それから治したいという気持ちと一緒に歩んできました。

毎週通っていただいた方もいらっしゃったし、期間をあけて来ていただいた方もいらっしゃいましたが、そういう患者さん皆さんの協力なくしてはできなかったですよね。
だからお互いに悩みを何とか解決しようと思っていましたね。

では現在のHARG療法が抱えている問題、悩み、今後改善したい点はありますか?

福岡

改善点は、やはり少ない回数で効果を出したいということが第一。 それから、ある程度効果を出した後、それを維持するのを家庭でできるようになること。それでは病院は儲からないんですが。

でも、できるだけ通院回数を少なくしながら、(薄毛が)改善したところを維持していきたいですね。その辺のことから、メンテナンス治療が課題と感じています。

世界中では様々な研究が日々行われていると思いますが、HARG療法以上に優れた、またはHARG療法に次ぐ、全く違う治療が現在開発されているという例はありますか?

福岡

他の療法というと、(患部を)温めたりでしょうか?またはレーザーを当てたら生えるなど、そういったのが出ていますが、そういうのはHARGに取り入れればいいだけであって、どれも「画期的新療法」とはいえません。

そういった方法はメンテナンス治療ですから。その先にHARG療法を凌駕する治療はあると思いますよ。なぜならそれは私達が開発していくものですから。

今後の研究成果も期待できそうですね。

福岡

次に(学会で)発表するときは、度肝を抜きますよ。
補助療法がちょっとすごくなると思うので、おそらく育毛治療という分野ができると思いますよ。それくらい(薄毛治療を)変えるつもりです。

まだ発表されていないものなのですか、興味深いですね。

福岡

発表は十分に研究を重ねて、信頼性の高いものにしてからですね。HARG療法はこれからもっと変わってくると思いますね。

それほどすごい研究でしたら、研究中に真似されることもあるのでは?

福岡

真似しようと思えばできるかもしれないけれど、だからといってすぐ新しいものを「これ作りました」といって臨床で証明していくのは、数年かかるじゃないですか。
「これを食べれば不老不死です」といったとして、まず誰が食べるの?それで何年大丈夫なの?っていう話になるじゃないですか。

だから、そうすぐには真似できないでしょう。少なくとも3年くらいのタイムラグはあると思いますよ。臨床でやるとしたら。

先生はご自身で(治療を)なさったと聞きましたが?

福岡

しましたよ。

(額の)半分の毛はHARG療法をやって、こっちは何もしていません。
片方だけ生えているのがわかりますね?

全然違いますね!

福岡

ハーフサイドテストをやって、この結果です。
昨年(2008年)の12月に1度やったきりですよ。

HARG療法の臨床が始まって、薄毛の治療を希望する対象者も変わってきたんですか?

福岡

最初は女性が多かったんですよ。今は男性も多い。その分患者さんが倍くらいに増えました。

治療の対象者が広まったんですか?

福岡

ええ、広がりましたね。
HARG療法以前の治療では、治療を受けるのはほとんど女性でしたからね。

現在ではHARG療法で男性のAGAや薄毛などにも効果があり、男性の患者さんも多くいらっしゃいますが、当時は、男性が来ても(あまり効果が期待できないため)お断りするしかありませんでした。
それでもやりたいという方はいましたが、女性への効果ほど高い効果がでませんでしたね。

円形脱毛症だけではなく、今まで諦めてきたような男性の薄毛にも効果がある発毛治療は他にはありませんからね。
では、やはりHARG療法に対しては特別な愛情や、思い入れがあるのではないでしょうか。

福岡

愛情ですね。

毛髪再生や育毛などは、今まで本当に眉唾の世界でしたから。
それが医療として(毛髪が)再生できる、科学的に再生できるようになってよかったと、心から感じます。思い入れというか、医療として毛髪再生が行えることに喜びを感じていますね。
今までどうして髪の毛を生やすことが医療じゃなかったのか不思議なくらいです。

だって傷を治したいなら病院に行きますよね。それなのに、髪の毛を生やすのがどうして病院じゃないのか、というのが不思議だった。
私はそう思いますよ。

そうですね。髪をもう一度生やすこともまた再生医療という、先生の言葉の意味が良くわかります。
それでもやはりHARG療法を受けようと思うまでに、悩んでいる方は結構多いと思います。 そういった方に決め手となるようなことはありますか?

福岡

毛が生えると人生変わるよ、本当に。
患者さんを見ていると皆変わっていきます。髪型が変わるし、服装も変わるし、化粧の仕方だって変わる。全部変わるんです。

そういう風におっしゃる方は結構多いのですか?

福岡

……というか、自然に変わっていくのがわかります。

自然とですか?自信が出るのでしょうか?

福岡

ええ。やっぱり自信ですね。
統計を取っているんです。自信を持てたかどうかということを。
引っ込み思案の方の場合、治療を始めたばかりのときには「自信がない」に丸をつけていたのですが、毛が生えてくると「自信を持てた」になっていたんです。

毛が生えたというだけで、全く気持ちが変わる?

福岡

やっぱりそう。自信を持てる。それが一番大きいですね。

今後たくさんの患者さんが自信を持てるように先生がお考えになっている方法などはありますか?

福岡

男性も、女性も含めてそうなんですが、皆さんがHARGのミニチュア版みたいなものを受けられるようになれば良いと思います。

現在のHARG療法ほど、本格的な治療じゃなくても、ある程度満足いく、「プチHARG」のようなものを作っていきたいって思っているんです。プチHARGだったら金額を下げられる 気がするんです。

これは不可能ではありません。実際に研究しているものです。

プチHARG……とおっしゃいますと、どのようなものになるのですか?

福岡

本当に塗るだけでも生えるとか、そういったものです。
そんなこと言っても信じてもらえないかもしれないけれど。

そうですね。すごすぎてにわかに信じられないという話になりそうですね。

福岡

将来的には多分プチHARGになると思います。

お医者さんは儲からなくなってしまいますね。 HARG開発の最終的なゴールや目標はありますか?

福岡

開発というと、一番初めのゴールというのが毎日塗ったら生えちゃうっていうのが患者さんには最高ですよね。

それに植毛は嫌でしょう?
やっぱり誰も切りたくないし、痛いのは嫌だし、手術も嫌だし。

植毛以外でも、結果的に増えたものだけをみせられて「AGA治療です」だけでは薬で増えたのか、マッサージで増えたのか、よく分かりませんよね

福岡

増えたと言って、なんで増えたのか理由が何もないんだよね。
一方HARGは、再生医療だから増えるんだよね。
多分間違いなく(発毛は)医療の時代になるから、再生医療の中の一つだと私は捉えています。

HARG療法としては、その中で地位を固めたいと思っています。 再生医療としてね。

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