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男性ホルモンの働きが毛髪の成長に影響。毛周期の乱れにより「太く長い髪」が「細く短い髪」に。

2.AGAの原因

ホルモン活性の強いDHTが発毛・育毛に影響

AGAの主な原因は、毛髪や皮脂腺に存在する酵素の1つ「5α-リダクターゼ」と男性ホルモンの「テストステロン」が結びついて発生する「5α-ジヒドロテストステロン(DHT)」にあります。

DHTはテストステロンよりもホルモン活性が10〜30倍強いとされ、毛乳頭細胞内の男性ホルモン受容体と結合することで毛母細胞の機能を弱めてしまいます。毛髪は、毛母細胞が毛乳頭から栄養を吸収して増殖・分化を繰り返して成長していくため、DHTの発生によって活性が抑制されると、当然、毛髪の発毛・育毛に影響が出るというわけです。

テストステロンは誰もが持つ男性ホルモンで、その量に大きな違いはありません。しかし5α-リダクターゼの量が多ければ、テストステロンとの結合量が増え、血中のDHT濃度が高くなり、AGAは重症化してしまいます。

5α-リダクターゼに2つのタイプがあります。1型は皮脂腺に多く存在し、毛髪やひげ、わき毛など体毛にまんべんなくみられます。対してⅡ型は毛乳頭に存在し、毛髪の前頭部とひげに集中しています。

つまり毛髪においては、側頭部や後頭部には1型だけ、前頭部には1型・2型が存在しているということです。さらに最新の研究で「2型が欠損している男性にはAGAがみられない」「2型がDHTの60〜70%を発生させている(1型は30〜40%)」ことが分かり、AGAに大きく関係するのは2型だと分かってきました。DHTを発生させないためには1型・2型の両方を抑制する必要がありますが、より影響の大きい2型の抑制が特に重要になります。

男性ホルモンの作用

「AGAは遺伝する」といわれますが、それはAGA自体ではなく、5α-リダクターゼの分泌量とDHTの感受性のこと。あくまでも体質が遺伝するのです。感受性の高さを決める遺伝子はX染色体内にあるので、母方から受け継がれていきます。しかし実際、さまざまな要因が絡み合っているため、遺伝したからといって、必ずしもAGAを発症するわけではありません。

またDHTは胎児期では外性器の分化に働き、思春期以降ではAGAや前立腺肥大などを誘因します。AGA治療として普及しているプロペシア®は5α-リダクターゼを抑制する薬剤ですので、妊婦が服用すると胎児の成長に影響を与える可能性があるため、女性の使用が禁止されているのです。

毛周期の短縮とミニチュア化で毛髪が軟毛化

毛髪は毛周期にそって成長と脱毛を繰り返しています。
毛周期には「成長期」「退行期」「休止期」があり、「成長期」には毛髪が成長し、「退行期」には休止期に入る準備がみられ、「休止期」には毛髪の成長がとまっています。通常、このサイクルは安定していますが、乱れが生じるとAGAを発症します。
健康な毛髪にも寿命があり、1日に50〜100本は抜けるといわれていますが、AGAではその数がより多くなるのです。

しかしAGAは、「脱毛症」というものの、毛髪が抜けて発毛機能が完全にストップしてしまうわけではなく、毛周期を繰り返すうちに成長期が短縮し、毛髪が太く長く成長しきれなくなった状態なのです。これを毛包のミニチュア化といいます。ミニチュア化によって毛髪は軟毛化し、毛包内に細く短い状態でとどまってしまいます。そのため毛髪が頭皮上まで達しないことが多くなり、薄毛が目立つようになるのです。さらに休止期の毛髪はとても抜けやすく、シャンプーやブラッシング時に抜け毛が増えたように感じるのも、このためです。

通常の毛周期サイクルでは成長期が2〜6年
DHTの増加が軟毛化を招く

このように、AGAは「遺伝的な要因を持つ男性の前頭部・頭頂部の毛髪が、思春期以降に増加する男性ホルモンの影響によって毛包がミニュチュア化し、軟毛化する」というものです。しかし発毛・育毛する機能は残っているわけですから、対策次第では改善が可能なのです。

日々の生活に潜むAGAの悪性因子

毛髪は血中から栄養分を取り込んで形成されていくため、血行不良は発毛・育毛に悪影響を及ぼします。日々の生活の中にもAGAに悪影響を及ぼす因子が潜んでいますので、生活を見直すことも大切です。

ストレス

ストレスとAGA の科学的因果関係は証明されていませんが、過度のストレスは自律神経のバランスを乱し、身体の血流を悪くします。結果、必要な栄養が毛髪に届かないなど、AGAに限らず、毛髪の育成に悪影響を及ぼしますので、できるだけストレスを抱え込まないように注意したいものです。

食事・生活習慣

ストレス同様、日々の食事や生活習慣も身体に大きな影響を与えます。栄養の偏りや睡眠不足などは代謝機能を低下させるため、頭皮にも悪影響を及ぼします。

喫煙

喫煙もAGA との直接的な関係は認められていませんが、やはり血行不良など、身体にさまざまな影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ控えるようにしましょう。

目次

1AGAとは

AGAは決して特別なものではありません。進行型なので早期発見・早期治療が改善の鍵!

2AGAの原因

男性ホルモンの働きが毛髪の成長に影響。毛周期の乱れにより「太く長い髪」が「細く短い髪」に。

3治療の方法

AGAの代表的な治療法3つをご紹介。

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